犬が鳴いているという妹へ

人と人なんて誤解と勘違いばかりです。貴女も僕に関して誤解と勘違いが多い。それでいいのではないでしょうか。僕は僕、貴女は貴女、それだけです。

そういえば今日、乾燥していない山椒の実を刻んで、絹ごし豆腐の冷奴の上に載せて頂きました。醤油をかけて食べながら、貴女に山椒の実を分けてあげたいなと思いました。まだ青い柑橘のような若く爽やかな匂いと生意気な辛みと渋みが夏の訪れを思わせます。

それだけ、僕の生活に貴女の存在が染み付いているという事なのでしょう。貴女の事が好きなのではなく、嫌いでもなく、切り離せない。僕が言うのも変ですが、僕の数少ないお気に入りの人です。それは変わりません。貴女→僕に関してはどう思っているのかわかりませんが。

久しぶりに、兄、と呼んでくれて嬉しかった。

答えになっていませんが、これを私の答えとします。