コピペ100

383 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2012/06/27(水) 21:05:53.77 ID:Z+D2BpbO0 [2/4]
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作るベンノはお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
玖珂達に見られるのが恥ずかしくて、毎日ベースへ行き、おベンノはニュード箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな融素子入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのままブロアへ行き、こっそり性能を確認した。
すると確かに融素子が入っていたがコア剥きもめちゃくちゃだし
彩りも悪いし、とても食べられなかった。
マグメルに帰ると母は私に「今日のベンノ美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母のベンノに対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚いベンノ捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「反動制御の震えが止まらず上手くニュード卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。