コピペ119

493 名前:優しい名無しさん[age] 投稿日:2014/10/30(木) 03:53:40.58 id:hH7/QmtN [2/2]
私は今53歳。法科の名門の中央大学法学部を出て、楽に出世出来ると踏んで
地元の市役所に就職しました。
しかし、私は背が低く顔も地味でパッとせず、口数も少ない暗い人間のためか、
最初に配属になったのは福祉部障害者福祉課。いきなり左遷です。法政のアホ
が総務部人事課に、明治のバカが財務部財政課に配属になっているのに何でこの
俺様が障害者福祉なんかに・・・。
憂さ晴らしに毎晩浴びるように酒を飲み、数年後には朝出勤前に飲むようになり、
完全にアル中になりました。そんな俺は8年間も人事異動なしの塩漬けとなり、
やっと異動になったと思ったら、本庁舎から車で30分も離れた市民部南地域
出張所でした。左遷部署から更に左遷部署に移ったのです。
毎日酒気帯び運転で通勤し、とうとう自損事故を起こし、胸骨を折って入院
するハメに。病院でアルコール専門病棟を紹介され、精神病院に通院するように
なりました。
そこで断酒会とつながって、同じ病気の仲間と励まし合い、徐々に酒を断つ
ことが出来るようになりました。病気治療のため仕事のラクな出張所勤務は
かえって幸いしました。見事断酒に成功した俺に、人事課長から呼び出しが
ありました。
「お前は現場で経験を積ませて将来は幹部候補にする予定だった。酒が止め
られたと出張所長から報告を受けているので、どうだ、ちょっと遅れたが
主任に昇格で企画政策課で仕事をする気はあるか、激務に耐えられるか、と
打診を受けました。
俺は酒無しの生活、人生を最優先したいので、「もう出世に興味はありません。
出来れば自宅から近い公民館に異動させてください」 と頼み、叶いました。
バカにしていた法政の奴は今は秘書課長、明治の奴は福祉部次長です。俺は
公民館に10年以上いて、係長待遇の主査という役職。これも人生だと今は
高齢の両親と酒無しで幸せに暮らしています。